食の平和
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さっそく私もお相伴。ほのかに塩分がきいていて、そのまま飲んで十分おいしい。のどごしがさわやかで、飲んだあとに爽快感が広がります。のどを通り抜けていった出汁に昆布やかつお節の味をほとんど感じることなく、すっきりとした旨味だけが口の中に心地よく残りました。さらに、極上の出汁は胃に入ったときに身体が喜んでいるのを体感。本物の一番出汁の威力に、正直びっくりです。
一番出汁をとるのにかかる時間は約15分。たったの15分ですが、昆布が湯の中で大きくのびをするように広がる様子、カンナくずのような削り節が湯に入るときに見せる優雅な動き、たちのぼるやさしい香り、そして短時間にすばやくうまみが引き出される不思議……、火の上で繰り広げられる食材のドラマ。湯を沸かしてインスタントのだしの素をスプーンに一杯入れてとる出汁にはありえない、五感が刺激される豊かなプロセスがあるのです。
筆者◎田中奈保美
わが家では長年、昆布とかつお節で出汁を引いて料理をしてきました。でも、壬生さんのかつお出汁を飲んで、愕然!でした。似て非なるものだったのです。特上は無理でも、これまでよりワンランク上の昆布とかつお節を使おうと決めました。
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